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『コールドリーディング』 [最近読んだ本の書評]

 石井裕之さんの、『コールドリーディング』を読みました。

コールドリーディング~ニセ占い師に学ぶ! 信頼させる「話し方」の技術 (FOREST MINI BOOK) (FOREST MINI BOOK) (FOREST MINI BOOK)

コールドリーディング~ニセ占い師に学ぶ! 信頼させる「話し方」の技術 (FOREST MINI BOOK) (FOREST MINI BOOK) (FOREST MINI BOOK)

  • 作者: 石井 裕之
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2008/07/05
  • メディア: 新書

【この本は、どんな 本? →コミュニケーション術を学べる本】 

 以前に、ホットリーディングという言葉は聞いたことがあります。占いをする相手の情報を事前に調べ尽くして占い本番で、どんどん相手の事を言い当てるという意味だったと思います。

 これに対して、まったくの下準備なしに相手のことを占う、のがコールドリーディングだそうです。

 誰にでも当てはまる訊き方(質問)をして、しかも、本人が自分のことをずばっと言い当てられたと思うことが大事だそうです。しかも言い当てただけに留まらず、相手にアドバイスをする。或いは、相手の気分をよくさせる。それに特に、相手がどんどん自分のことを喋るように会話をもってゆく。自分の話を長々と聞いてくれた、と思われただけで相手の貴方に対する心証は良くなる。

 相手の回答がまったく反対の場合であっても、取り乱さず、「ご自分では、ご自身の性格をお気づきでないのかもしれませんねぇ」などと言った返事で上手くくぐり抜け、次々と相手のことを当てていく。

 実は、当てているというよりも、相手の話を上手く引き出している訳です。

 石井さんが開発された「ライトハンドシステム」という聞き出し方のテクニックも紹介されていました。

 この本を読んでると、そうか、占い師のなかには、正確に相手のことを当てているのではなく、上手く言い当てられたような気分にさせるテクニックを持っている人が居るんだなぁ、と思いました。

 著者の石井さんは、全うな占い師もいるが、話術でその気にさせているだけの占い師もいると仰有り、その偽占い師のテクニックが、コールドリーディングなのだと。

 では、何の為に、そんなテクニックを学ぶ必要があるのか、というと。

 相手の相談に乗ってあげたり、心配事を聞いてあげたりする時に、相手の心がほぐれやすいから、と仰有っていました。(正確ではないが、意味として、こういう事)

 また、商談などでも、相手を気分良くさせることができる。

 僕、個人的に思ったのは、他人と体当たりでコミュニケーションをとりにくい場合や、そういう人の場合は、効果のあるテクニックだと思いました。

 何か、心理学のテクニックに既に有りそうな気がします。心理学の本を沢山読んでいけば、「コールドリーディング」と同じ方法が、或いは説かれているのかもしれません。

 単なるテクニックと言えばそうですが、知らないより、知って使って、さらにその先に腹を割った会話が出来ればいい、と石井さんは仰有っていました。


【書評 ブログ 書評 This is the book review article that Yamame wrote.】

[書評記事は、本の評価を断言するものではありません。是非、本編をお読みください]



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『血で描く』 [最近読んだ本の書評]

 唐沢俊一さんの、『血で描く』を読みました。

血で描く (幽BOOKS)

血で描く (幽BOOKS)

  • 作者: 唐沢俊一
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2008/08/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

【この本は、どんな 本? →架空の恐怖世界に引き込まれるエンターテインメント小説の本】  

 タイトルと装丁に惹かれました。

 読みかけると、どうも架空の設定である薄幸の漫画家が、どうも僕によく似ていて、これは唐沢さん、僕のことをモデルにしたのではないか等と思って、目が離せなくなりました。

 昭和の三十年代に、貸本漫画家というのが居たそうです。

 そういえば、僕の町内にも、大分昔、貸本屋があったのを思い出します。

 みんなが剰り裕福でなくて、本をやすやすと買えなかった時代。売る 本としてではなく貸す本として作品を書いていた作家も居たそうです。

 その男、沼波恭一というのですが、これがまた僕の本名に音がかすっていまして…。

 その沼波が 本も売れず妻も病気で死んで、世の中を逆恨みして死んでいくんです。

 その沼波の最後の作品が、自身の血を交ぜて絵の具の足しにして書いた『血で描く』という漫画なんです。

 漫画自体が生命を持っていて、作品中の沼波に 本のなかに捕らえられるというサスペンスです。

 古書業界の話。せどりをしてネットで売る形態が多くなった現代のこと。売れっ子女流漫画家のプライドと自己プロモーションにかけては何でも利用するという貪欲な姿勢。

 モチーフとしては、『リング』に似ていると思いましたが、読ませる作品です。

 途中に、問題の漫画がストーリーを交代して描くところも安っぽくなくリアルで奇妙でサイケデリックで恐いです。

 唐沢さん、僕の今までの文学賞の応募原稿とか読んだのかなぁ(本業の傍ら、下読みをしたとか)、などと一瞬思ってしまいました。

 奇妙な世界に浸りたい方にはお薦めです。サスペンス(どうなるのかなぁ、という緊張感)も、永く続く作品です。


【書評ブログ 書評 This is the book review article that Yamame wrote.】

[書評記事は、本の評価を断言するものではありません。是非、本編をお読みください]




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