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『これはペンです』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 円城塔(えんじょう とう)さんの、『これはペンです』という単行本の二作収蔵中の一作、タイトル同名作品『これはペンです』を読みました。

これはペンです

これはペンです

  • 作者: 円城 塔
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/09/30
  • メディア: 単行本

 例によって、感想は追記をお待ちください。

 

   追記・感想

 

 主人公の叔父。この叔父が、そもそも現実に存在するのか、というのが最大の謎ですね。

 主人公は、大学生の女の子。

 その叔父が、世界的な発明をして、その論文をネット上に発表している。

 しかし、叔父は公の場には姿を現さない。

 姪の「私」にだけ、発明・発見の進捗具合を報告するメールや手紙や、ときにはフライ

パンで熱して分解しなくては解読できない磁気のつよい金属の固まりを手紙として送って

くる。

(上記、正確な本編の紹介にはなってないかもです。何しろ読むのに時間がかかりすぎま

したので、記憶が曖昧ですから)

 その叔父が、論文作成装置をつくっていて、それが世間で注目を集めている。学生にも

好評。一つの論文があれば、違った文章でいくらでも独自の論文をつくることができるか

ら。

 また、叔父は、多言語翻訳ソフトもつくっている。

 叔父からは、忘れたころにメールなり手紙が来る。

 世間に隠れている叔父は、その論文開発ソフトのお陰で一生安泰ぐらいの富を築いてい

るので、仕事をやめているが、是非、仕事に復帰すべきとの世間の声も大きい。あれだけ

の才能がある人は、その才能をフル稼働すべきだ、という意味から。

 そういう内容の、叔父に社会復帰を願うメールなどが、主人公(女子大学生)のもとに

は寄せられる。

 女子大学生は、世間に隠れている叔父との、世間からの窓口のような存在になっている。

 しかし、この叔父が、現実に存在しているのかが読んでいても、主人公の心のうちには

いっても分からない。

 何しろ、主人公は叔父には一度も会ったことがないのだ。

 現在通っている大学で、教授との数学か工学かの論旨追究の会話が何度も出てくる。

 この、自分の行っている大学の教授との、論理の対話による追究が、難しいけれども、

なかなかに面白い。それが、ひとつの読み応えでもある。

 そのなかで、叔父の研究についても触れられる。

 そして、とうとう、叔父は、大学の教授たちのチームが作った人格で、現実には存在し

なかったことが分かるのだが。

 本文中で、主人公がこの事実に気付くときの描写は、はっとさせられる。

 どうも、読んでいて、インターネット上に存在する残滓、データを集積した人工物が叔

父なのだ、という風に、読者もだんだん気付いてくるが。

 プログラムの基礎データのネーミング(プログラム言語のなかの符号)に、「oji」と

「moji」の書き間違いがあったのだ、という答えになっている。

 しかし、この小説の面白いところは、主人公が事実に気付いてからも、実母は、「あれ

はねぇ、そういう人なんだよ」とか言って、いかにも叔父、つまり実母の弟か兄、が存在

しているかのように振る舞う実母の言動。

 これがあるゆえに、最後まで、事実がどこにあるのか分からない、という設定になって

いる。そこにファンタジー性がある。

 実母は、何のために、そんな演技をしているのか。大学の教授陣から頼まれたのか。

 本編を読んでも、永久に謎である。

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原稿打ち込み風景 [山雨の動向]

 普段の、原稿(手書きでA4の紙に書いたもの)をワープロで活字に起こしているところを撮影してみました。

「だから、何?」とかは言わないように。

 こうして毎日、四百字詰め換算で三枚~五枚、多いときは三十枚が活字になっていきます。

 それでは、また。

ブラック 万年筆 万年筆(B字)
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つれづれ [近況…]

『サイクルサポート・ムラカミ』の店主さんと話していたんですよね。

「バイク乗りんか?」

 と村上氏。

 そりゃあ、購入資金があれば買いますけどね。

 今、職安に通っています。

 それで、村上氏、

「トライアルしんか(したらどう)?」

 と仰有るのですよね。

 トライアルというのは、オフロードバイクで、凸凹のコースを走って競う競技ですね。

 それ用のバイクも、勿論あるのですよね。

「でも、僕の場合、もう、身体が傾いてるんですよ」

 とこぼす。

「足の長さが左右ちがってるし、交差点で停まるときも、徐行ぐらいのスピードに落ちたら、もう、足をついてるんですよ」

 と、説明。

 歳がいってるかいってないか、簡単に見分ける方法が、身体のバランスが崩れてるかどうか、ですね。

「その、反射神経を養うためにも、トライアルしいーよ」

 と仰有います。

 バイクは、ロードタイプでもバランスを保つために脳が働くから、若さ維持にはいいらしい。

 警察の白バイ乗ってる人も、トレーニングとしてトライアルバイクに乗っていることがあるんだって。

「若い頃は、乗ってたくせに」

 と、村上氏に、くすぐられました。(笑)

 まあ、しばらく求職活動ですね。ちょっと思うところがあってね。

 ブログの更新も滞りますが、ご容赦ください。

 では、またね。(^。^)


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恩を売った見返りVS無償の愛へのレスポンス [真夜中のつれづれ記…]

 

「とりあえず、これ、受けとっておけや」

 と言って、ちょっとした物を相手が望んでいないときに渡すのが、恩を売る、という行

為。

 無償の愛というのは、見返りのことなど、そのときには思ってもいない。

 たとえば、遠いところまで旅行に出て、途中で出費がかさむか置き引きに遭うなどして

家に帰るお金がなくなっているところに、「これで足りるか」と言って、さっとお金を差

し出してやるのが無償の愛。

 非常に疲れていて、ぶっ倒れそうなときに、「お水、汲んできてあげるわ」と言って持

ってきてくれる、ただ、そのたった一杯の水、それが無償の愛。

 こんなことも言える。

 素人が、プロレーシングドライバーに、「それなら、おれは、こうやってますけど」と、

欲もなく自分の運転の癖を教えて、その結果、その癖を使用したお陰でレースで優勝して、

「アンタのお陰で優勝できたから」と言って、ラーメン屋台の開業資金を進んで出してや

る。そういったことは、無償の愛の結実。

 頼みもしないのに、先に豪勢に奢っておいて、「ウチの会社に就職しないか」と薦める

のは恩を売ること。

 情けは人のためならず。

 無償の愛を実践している人には、思わぬ助け手が現れるものです。自分の望みも叶いま

す。

 本当に困っているときに、助けてくれるのが真の友人です。

 勿論、財力が余っているとか、体力がある、とか、特定の知識を持っているとかの前提

条件は必要ですが。

 義理で葬式に出たり、義理で贈り物をやりとりするのは、それも或る程度必要でしょう

が、心温まるつきあいではありません。

 喉が渇いているときにもらう水は、価値が何倍も高いのです。


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今日の動き [近況…]

 だいたい、昨日の印象をひきずる。

 それが山雨。

 それがいいところでもある。

 田中慎弥さんの会見は、まるで自分が、もし順当に芥川賞候補にまでなっていて受賞したら、同じような受け答えをしていたのではないかな、と思う。

 今日は、通院先の病院の近所で美術展をやってましたので、撮ってきました。

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「田中さんの記者会見、感動しちゃいましたよ」

 と僕が言えば、

「そうでしたか」

 と醒めた感想も知りあいから得た。

 スーパーで買い物をするとき、「前に買った大ボトルを一日で飲むわけではないですからね」とエクスキューズ。

 こんな感じで、後で加筆アリで、とりあえずアップロードですね。

 そうそう、参考書を読んでるだけじゃWeb構築を勉強できないと思って、ホームページを実験的につくったけど、FFFTPの使い方が、よく分からない。(益子貴寛さんの『Webの教科書』は、今、三分の二まで読んだところです)

  ダウンロードは出来るけど、アップロードができない。

 そんなことで一日(前々日)は暮れてしまいました。(明けてしまいました。か?)

 現代人は先人が到達したスキルを丸ごと習得しないとスペシャリストになれないから、大変だな、と思う。

 では、また。

【絵画の撮影、ブログへの写真の掲載については、許可を得ています。】


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なぜ、歯がわるくなったのか [ラフに語る、つれづれ記]

 歯の根管に膿みが溜まったのですね。

 それが慢性化して、今、その治療に行っているわけです。

 

 そもそも、そうなった原因は何なのか。

 自分でわかっているのです。

 

 原因は、タバコが値上がりしたからですね。

 

 ええ? 飛躍しすぎだって?

 

 

 

 順を追って、ご説明しましょう。

 

 夜中に、原稿が書けたのに、まだ遊び足りなくて、ずっとネットをやっていたわけです。

 それで、明け方になって、タバコが切れたのですね。

 

 それで、そういうときのために、前々からシケモクをとっておいたんですね。

 たしか、海苔の缶に入れていたと思います。

 シケモクを山盛りね。

 もし、タバコに困ったら、喫うために。

 

 ですが、そのシケモク、長いこと、ぜんぜん喫わずに放っておいたんですね。

 タバコは安かったですから、新しいのをバンバン喫っていたのですね。

 ところが、値上がりして、そうそう買い溜めもできなくなったんですね。

 

 徹夜して、歯茎が後退しているところに、シケモクですね。

 四、五年ぐらいまえのシケモクです。(きょっえーーー)

 恐らく、細菌だらけだったと思うのですよ。

 

 また、そういうときに限って、長のみしてて、スルメなんかを酒の充てにしてまして、

スルメが歯と歯のあいだの歯茎よりに詰まってね。

 とれないんだ。これが。

 

 そこからは、格闘。

 爪楊枝でほじくって。

 それでも取れないので、家族に借りて、太いフロスでギシギシやってね。

 

 考えてみれば、口のなかが細菌だらけのときに、フロスでギシギシしてたわけですよ。

 そりゃあ、根管に膿みも発生しますわ。

 

 というわけで、今後は、貧乏しても、シケモクは喫いません。

 ではでは。


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凄い記者会見! [ラフに語る、つれづれ記]

 芥川賞受賞の田中慎弥さんの記者会見を動画で見た。

「えらい、はっきりヨッたったで」

 との弟のニュースを見た感想を受けてのことだが。

「私が、もらって当然」

 とは、なかなかストレートに言いましたね。

 四回も候補になって落とされてるのだから、正直、しんどい、という気持ちもあったのでしょうね。

 芥川賞選考委員の石原慎太郎氏が、かなり毎回、受賞者に対しても辛口な批判をしている。

 それをズバッと切り返すのだから、すっきりしたと思う。

 田中氏の作品は、まだ読んだことがないが、39歳になる今まで一度も仕事の経験がない、という経歴も、受賞者のなかでは珍しいのではないだろうか。

 モブ・ノリオ氏も受賞当時は無職だったが、ずっと無職だったわけではない。

 モブ氏の場合は、新人賞受賞してすぐ、その原稿で芥川賞だった、と思う。

 田中氏は、既に作家として長く活動されている。が、芥川賞のまえの新人賞受賞までの経歴は珍しい。

 地方新聞の文学賞などは、現役世代で性別が男で無職の人の原稿は採用しないし。

 まあ、比較する賞が違うが。

 それにしても、会見前日から、すてに、だいぶマスコミの取材攻勢に遭って、本人、訊かれることに嫌気がさしていたのではないか、と思える。

 作家は、あれでいいと思う。

 別に取材記者に直接怒っているわけでもないし。

 本人も仰有ってたけど、これからも書きつづける、と。

 磯崎憲一郎とは、およそ姿勢が対極にある、と思った。

 どちらの生き方も、その人の選んだ人生だから。

 納得のいくように。

 僕の場合もね。

  受賞記者会見の模様は、こちら→ 第146回 芥川賞・直木賞 受賞者記者会見(ニコニコ動画発、独自の総評を含む)YouTube動画


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或る年齢までは、過激なゲームは購入・利用できないようにしないといけない。 [真夜中のつれづれ記…]

 ニュースを見ていて、またしても、女性を監禁して碌に食事も与えず衰弱死させた、という内容のニュースがあって、何ともうんざりしているのだが。

 昔、友人の家に行ったときに、どえらいゲームを見た。

 少女を監禁して、三角椅子に座らせたり、亀甲縛りをして逆さに吊したり、食事も碌に与えなかったり、睡眠をとらせなかったりするゲームだ。

 プレイヤーとしては、少女の苦悶する表情を見るのが楽しみなのだろうが。

 これは、人間をペットとして扱うゲームである。

「もう、眠らせてください」と少女が訴えて、衰弱死する。そこでゲームオーバーになるのである。

 たまごっちの人間版である。

 その友人は、もう三十代も後半になっていたから、ゲームと現実の区別がつかなくなるという懸念はないが。

 あのゲームを、未成年のうちにやっていたとしたら、ゲームでやっていることが当たり前、という感覚を持つようになるのではないだろうか。

 そもそも、異性を苦しめて喜ぶ、という感覚もずれた感覚である。

 本来なら、異性が喜んで、その喜びを自分の喜びとするからプラスの相乗効果になってうまくいくのである。

  しかし、女子を陵辱する本能というのは、男なら誰にもあるのはある。その欲求を現実で果たせば犯罪だが、ゲームだけで納まるなら、そういう欲求の吐き出し方もあっていいわけである。

 佐藤優氏が、ご著書のなかでとりあげられていた「愚行権」というものが人間にはあるからだ。

 他人に迷惑をかけないなら、どんな愚かなことでも楽しむ権利は、誰にでもある。

 しかし、人格形成が不完全な年代期には、ああいうゲームをすべきでない。

 私の意見としては、18歳未満などという区切りの位置ではなく、ああいうゲームの場合は、30歳未満使用・購入禁止とすべきではないか、と思う。

 R18では、手ぬるいと思う。

 現代人は、成人したときに未だ人格形成が不完全だと思うから。「R30」という指定も、コンテンツによっては、あっていいのではないか、と思う。

 でないと、女性を監禁する事件、なくならないと思う。

 アニメーションと言えども、動画でリアルだから、脳に影響が大きい。

 最近のニュースの容疑者も、あの手のゲームをやっていた筈である。

 裁判でも、そこを明らかにしてほしい。


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