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年末の近況。。。 [ラフに語る、つれづれ記]

 昨夜は、原稿書きに行き詰まっていることもあって、さらに、今後自分の進路をどうするかということにも、考えに考えて、明け方まで眠れませんでした。

 とりあえず、気分をとりなおしました。朝の陽光を浴びれば、気分も恢復するようです。

 溝掃除をしていたら、友人が来訪。

 友人に頼まれて書類を作成して、ギャラをもらいました。

 最近は、インターネット放送のGyaoを観ています。

 『昭和TV』の映画の制作秘話なども面白いです。

 『おくりびと』の監督さんも、司会の女の人も、凄く、何事にも興味があるようで、監督さんとの話しにも前向きで建設的な嬉しさが伝わってきます。↓

 http://gyao.yahoo.co.jp/player/00760/v08477/v0847700000000531102/?list_id=127169

 今日は、その後、買い出しにいってきました。

 まず、楽器店に寄って、エレキベースの四弦を買いました。(そもそも、一番太い四弦が切れることが珍しい事態なのですが)

「大分、活発に活動されていますね。ドラム教室などもされて、拡張されていますね」

 と、店主さんに言ったのですが、

「いや、景気はよくないです。(沢山の行動を起こしても実入りは少ない)」

 という意味のことを仰有っていました。

 不景気が影響していますね。

DSC07769.JPG

 百円ショップだけど、ストレートグラスも買ってきましたよ。

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 これで飲むようになれば、僕の酒も一人前と言えそうです。(笑)

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 ブラックニッカには、ハイボール用の炭酸水もついていました。

 ストレートで、チェイサーを間にはさんで飲むようになれば一人前かな。

 では、また。(^。^)


煙草値上げについて、思うこと。。。 [ラフに語る、つれづれ記]

 煙草税引き上げが決まって、煙草が値上がりすることが決まった訳です。

 先日、或る人と話していたら、

「煙草税、増税とか言ってるけど、実質3.5円増税するだけらしい。値上げは一本あたり5円だから、結局、JTも1.5円の増益にする訳か。阿呆らしい」

 と言っていました。

 まあ、JTと国が結託しているという訳ではないでしょうが……。

 それで、値上げの対抗策を弟と話していたのです。

 結論から言って、

もっと短い煙草を、

別バージョンとして販売すれば、良いのではないか、と。。。

 僕も、一日に四十本喫いますが、

根本まで喫うのは、多くないです。

「勿体ない喫い方して」

 と、よく、知人の二、三人に言われるのですが、脳が納得すると、それ以上は喫いたくない状況になります。

 それで、しけモクを喫ったらいい、ということも言えるのですが、

どうしても、味がよくない。

 どうやら、火種の同じ位置に、再度、火をつけるから美味しくないようです。

 だったら、初めから、半分の長さくらいの煙草も販売してみてはどうか? と弟は言うのです。

 分量としては変わらない箱で、短い30本入りの煙草も、あってはどうか? と。

 そこで、企業に頼まずに増税(値上げ)に対抗できる策としては、

火をつけた部分をそのままねじつけて切ってしまうのではなしに、

一層のこと、ハサミで切ってしまえば、よいのではないか?

 という結論に行き着きました。

 最後まで喫うときもある訳です。

 それでも味は変わらない訳です。

 それで、とりあえず喫える訳です。

 それならば、しけモクの厭な味を避けるには、火種がついていた処を切ってしまおうと思いました。

 僕は、葉の減り具合からすると、二箱喫っているとはいうものの、実質一箱しか喫っていません。

 これは、妙案のような。。。

 これからは、マイハサミを持ち歩く人が増えそうです。(笑)


『キャバレー・ウエスト・ムーン』2 [自作原稿抜粋]

   『キャバレー・ウエスト・ムーン』2

 【注意! この作品は、18歳以上の読者を対象にしています。】

 おれは、千田幾男。

 来月に四十九になる。

 東京のホテルでバーテンをやってから神戸に戻ってきて十五年まえからこの店に居る。

 バーテンダーは堅い仕事だ。

 しっかり酒の調合が出来れば仕事が成り立つ。

 身なりや話し方には充分気をつけなければならないが、食いっぱぐれることはない。

 会社勤めでも同じ金を稼ぐことは出来るだろうが、おれには性に合わない。

 バーテンダーにはブランクがあってはならない。四、五年もシェーカーを振ってないと

もう駄目だ。

 それに、一旦、この業界を離れるともうお呼びはかからない。

 そういう意味で、おれは恵まれている。

 高級ホテルのバーテンなら格式が高いが、場末のスナックのバーテンなんかになったら

女に飼い殺しにされるという奴も居るが、おれは女には溺れない。

 今の店はヤクザが後ろに居るキャバレーだ。

 店の名は、『キャバレー・ウエスト・ムーン』という。

 頭にキャバレーとついているところが分かりやすいだろう。

 正月営業の昨日、変な客が来た。

 金もないのに散々、飲みまくった。

 風采の冴えない、童顔の中年の男だ。

 たしか、森田彦一といった。

 今日からおれの下で雑用をやってもらう。

 散財した分、雑巾のようにこき使ってやる。

 店は昼十二時に開ける。

「森田、ビールケース運べ」

 裏口に届いたビールを店内に運ばせる。

 二十本入りのビールケースだ。

 三つぐらい持って往復したぐらいで、森田はふらふらしている。

「森田、それ終わったら床掃け。その後、モップ」

 はい、と返事だけはいい。

 確かおれの三つ歳下の四十六と言っていた。

 四十六にもなってこんな水商売の下働きをやらされるとは憐れな男だ。

 自業自得だろう。

 十時に社長の令子さんが来られた。

 令子さんはホステスより早く入店する。

「あの人、どう?」

「よたよたの中年ですわ。でも、きっちりやる事はやってもらわないと。只飲みしたんで

すから」

「そうね。頼むわね」

「はい。社長」

 社長の名は本條令子。

 抜群のプロポーション。骨格の大きい身体。張り出したEカップの胸を明るいグレーの

スーツに包みタイトスカートを穿いている。大きな瞳に分厚い唇。皺も数えるほどしかな

い首には真珠のネックレスがかかっている。六十二歳だが、四十代に見える。

 森田には厨房の掃除とグラス拭きをやらせた。

 ホールの藤川俊、柳本良一、アルバイトの竹川浩之と木村真治が出勤してきて、カウン

ター拭きやテーブルと椅子のセッティングを黙々とこなしていった。

 厨房の仕事は、主に柳本がやっている。

 この店の場合、料理は出さないが、オードブルにチーズを切ったり、刺身を出したりす

る。烏賊と鮪だ。あとはピスタチオなどの豆菓子やポテトチップ。他に野菜サラダがある。

野菜サラダには自家製のゆず醤油をかける。そして、どうしても空腹な客には半ごしらえ

してある焼きそばを焼いて出す。

 一方、酒の種類は滅茶に多い。

 ウィスキー、モルトグレーンとコーンベース。ブランデー、ワイン、ウォッカ、日本酒、

焼酎、カクテル、ビール。

 全部で六十種類ある。

 ドンペリニヨンなどの法外に高いシャンパンなどは置いてない。

 高級でありながら良心的に、というのが令子社長の信念だ。

 十一時をすぎるとホステスたちがぱらぱらと出勤してきた。

 この店では同伴というのはない。

 ホステスの、給料以外の実入りは、客にジュースを奢ってもらうか、客に直接チップを

もらうかだ。いくら客にボトルをキープしてもらっても給料には跳ね返らない。一杯八百

円のジュースを奢ってもらって売り上げからスライドして八百円の足し算をするか、客に

身体を触らせて上機嫌になった客からチップをもらうかだ。身体はいくら触らせてもいい。

本人が構わないのならば。ただし、他のテーブルから見えて下品に映るようではいけない。

 これが、この店、ウエスト・ムーンの方針だ。

 客と個人的に性交渉を持つのは自由だが、同伴出勤してはならない。

 リーズナブルな利用法に、『一時間セット』というのがある。

 これは、二人までの客がテーブルについて一時間以内で帰って、一人につき料金六千円

というシステムだ。

 酒の種類は選べない。

 サントリー・レッドだけである。

 いくら飲んでも一時間六千円である。

 ただし、ホステスにジュースを奢ったり、別のオードブルを注文すれば、その分は別に

かかる。

 このコースは主に、大学生が利用する。

 森田は器用にグラスを拭く。

 普通、素人がグラス拭きをやったら一個や二個割って、おれに怒られて交替となるのが

関の山だが。

 それにしても、自分の仕事を人に割りふってやらせるのは楽でいい。

 しかし、本来おれ一人でできる事を分散しているのだから、金もうけという意味ではマ

イナスか。おれは、そんなことを考えながら開店を待った。

 

 一段ひくいステージにバンドのメンバーが集まりはじめた。

 今日は丸山トリオの日だ。

 ピアノの丸山さんと、ベースの久米島さんが話し込んでいる。

 ドラムはいつも店にセットしたままになっている。

 ドラムは胴が木でできているので長い間ケースに入れて収っておくよりは、この店のよ

うに毎日、誰かがたたいてやって、その度に革の締めなおしやポジションの調整をやって

いるくらいの方が楽器自体にいい。

 実は去年の九月にこの店の大御所のドラマー堺とおるさんが亡くなって、今は二十歳の

大学生を雇っている。

 キャバレーでも、一応金をとるわけだしプロだから、大学生のドラマーには急成長して

もらいたいと思う。

 佃というその子は、曲の途中のフィルインで、つっかけを履きかけてよろけたように崩

れることがある。

 丸山さんも久米島さんもベテランだからどうにか大学生の失敗をカバーしている。

 もう一つのバンド、ドランカー・クインテットにも同じ大学生が参加している。

 堺さんの抜けた穴は大きい。

 ドランカー・クインテットの方はBGM的なライト・フュージョンや歌のないポップス

をやることが多いので、大学生にも負担は大きくないが、丸山トリオは、スタンダード・

ジャズ、バップ・ジャズ。ボサノバ、チーク、それに丸山さんのオリジナルのフリージャ

ズなどをやるので、今の大学生では心許ない。

 ウエスト・ムーンでは音は生演奏しかない。

 カラオケは客同士がもめる基になるので置かない。本條令子社長の方針だ。

 雇われママの佐江子が出勤してきてミーティングがはじまった。

 寒いけれども、どんどん動いてお客さんにサービスするようにと、佐江子がバンドマン

以外の全員に言った。

 おれは大理石づくりのカウンターの後ろにスタンバイする。

 ホールの柳本良一が台が十五センチというぶ厚さの糸ドライブのターンテーブルに針を

下ろす。

 心地よい中音のテナーサックスとトロンボーンのユニゾンメロディーが起ちあがる。

『A列車で行こう』で、今日もウエスト・ムーンは開店した。

 

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今年をふりかえる。。。 [近況…]

 ついに、今年も押し迫ってきました。

 あと五日で終わりです。

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 行きつけの同級生の理髪店経営の友人から今年も手帳をいただきました。

 今年は、去年の「ぬか喜び」(新人賞の最終選考に残った)がありましたので、新作も他の賞に応募していたこともあり、期待しておりましたが、なかなか甘くはありません。

 前半では、恋愛があり、大分それで疲れ果ててしまいました。

 後半、賞の結果を待ってもなかなか来ないという歯痒い事態もあって……。

 今年は、特筆すべきは、エニグモさんのアルファブロガーの集いに参加できたことでした。

 前向きな方々にお会いして刺激を受けました。

 今年は、農作業には殆ど行けませんでした。(交通の都合などで)

 来年もしぶとく投稿生活をつづけます。(別の勉強も始めましたよ)

 皆さま、今年一年、有り難うございました。

 来年も、よろしくお願い致します。(^。^)


『キャバレー・ウエスト・ムーン』1 [自作原稿抜粋]

 

 長編小説『キャバレー・ウエスト・ムーン』1

 

  【注意! この作品は、18歳以上の読者を対象にしています。】

 

 四年に一度のスポーツのお祭りも終わり、裁判員制度が始まり、来年からTVが地上波


は皆デジタル化すると騒がれている正月、街自体の半分が大きな山の斜面にあるという土


地、関西の一都市に朝から雪がちらついていた。


 全ての人が田舎の実家やマンションやアパートの一室で正月酒を飲んでくだらないTV


番組を見てそれでも我が子の成長に嬉しさを感じながら炬燵に丸まっている明けてまだ二


日目に、この地が地元という年寄り同士が「キャバレーに行こう」「実は、ワシもまだ行


ったことがない」と意気投合して二人して徒歩で街を歩きはじめた。


 靴職人として生きてきた男は、道をはずしたことがなく女房以外の女には声をかけたこ


ともなかった。


 家具職人として半生をすごし、人生の後半からは家具を売るほうにまわった男も、バー


やスナックやラウンジや居酒屋には通ったことがあるが、キャバレーにはまだ行ったこと


がなかった。


 二人の男は生田神社にお参りをしてその足で元町に向かった。


 元町の街中に着いたとき、まだ午前十一時だった。


 何軒かそれらしい店の店先に行ったがシャッターが降りていた。


 正月の昼間、しかも午前中に風俗店など開いているわけがないということにだんだん考


え至った。


 七十二歳の靴屋のほうが言った。もう帰ろう、おれたちは莫迦なことをしている、と。


 七十七歳の家具屋の男も同じ考えに至って、何のためにこんなにしんどい思いをして歩


いてきたのかと、自分の莫迦さ加減を嗤って踵をかえした。


 二人は、お互いに莫迦だったと笑いあって、いっそのこと正月のことだからタクシーに


乗って楽に帰ろうと言いあった。


 二人は海沿いの平地の大通りに向かって坂を降りかけた。


 清まった息を吐きながら遠くの船の霧笛を聞いたとき、坂の左手に焦げ茶色の店の入り


口と横にすわった楕円形の薄桃色の看板を目にした。


 そこには大きな字でキャバレーと書かれていた。


 店の名前はその下に小さくアルファベットで書かれていたが英語が苦手な二人の老人に


は店の名前などどうでもよかった。


「ここがキャバレーや」


「そうみたいや。はいろう。はいろう」


 一階の入口からすぐに階段になって地下になっていた。


 トロンボーンのあまい音とドラムの揺れるビートが大きく鳴り響いていた。


 高い天井に中央にぶんどったルーレットスペース。


 ボーイに案内されすわった丸テーブルの席にはまっ赤な口紅をつけたくるくるパーマの


女たちが横にすわってくれた。


 いくらかかるのか分からなかったが、老人にはお金のことは問題ではなかった。


 明石で漁れた鯛の活けづくりでございます、と、ボーイが大きな皿に目をむいた刺身を


持ってきた。


 老人たちは女たちの乳房を揉み、ホップの効いたビールを飲んだ。


「ワシ、もっと早いとこ、こういう店に来るべきやった」


「ワシも、こんな楽しいとこがあんの知らんかった」


 店は頃よく暖房が効いていたが空気はゴージャスに少し重かった。


 ソファーの革のいい香り、他の客が喫う葉巻の高級感あふれる匂い。


 女たちは胸をすりよせてくる。


 ルーレットがまわり、アルトサックスが大人の官能を演出する。


 家具屋も靴屋も女たちにそれぞれ一万円のチップをやった。


 女たちはキスをしてくれた。


 若い女からもらう溶けるような快楽。


 他に三組客がいたが二組はいたって静かだった。


 残りの一組、いや一人の客は派手に騒いでいた。


 まだ少年のようなあどけなさを残す風貌の中年の男だった。


 麒麟ビールの栓をぬく音が豪快に頻繁に起こる。


「おれは東京から帰ってきてん」


 男の口から何度も東京という単語が出る。


「飲めや飲めや。おれの奢りや」


 背は高いが猫背の男。髪は短く、天然パーマが少しかかっている。薄茶のスラックスに


濃い茶のブレザー。ブレザーの肩パットで男は品のある存在感を出している。ワイシャツ


の第一ボタンははずし、ネクタイは締めていない。左手に銀色のブレスレットと黒い時計


をしている。時計は高級品ではなさそうだ。


 男は左のコメカミにときどき手をやる。どうやらそこに傷があって具合がわるいようだ。


 老人たちは生演奏で軍歌や童謡を歌ったり、ホステスたちとチークを踊ったりして楽し


んだ。


 長々と享楽にふけり充分に堪能したので精算してもらって店を出ようとした老人たちの


耳に怒鳴り声が聞こえた。


 一旦、精算してから続けてお遊び下さい、と店側が男に切り出しのだが、男は「金はな


い」と言って腕を組んでしまった。


 バーテンと若いボーイ二人に囲まれて怒鳴られている。


 その内にダンスフロアに引っぱられていき、羽交い締めにされポケットの中身を出され


た。


 老人たちは興味が湧いたので店を出ず見つづけた。


 男は殴られ蹴られた。


 警察に突きだそうという話になりかけたが、


「ここで働かして下さい」


 と男が言ったので事態は変わった。


「お前の飲み食いした分、一体いくらになると思とんねん! まあエエ、連れてけ!」


 ちらついていた雪は数センチ積もっていた。


 神戸の街は底冷えがした。

 

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『キャバレー・ウエスト・ムーン』連載告知! [自作原稿抜粋]

 新作の『キャバレー・ウエスト・ムーン』を、ブログ上で公開します。

 現在、アルファポリスさまのドリームブッククラブで全編を掲載していますので、待ちきれない方は、そちらをお読みください。

 そして、どうぞ、出版化に向けての支援をしてくださいネ。。。

 近日中に連載を開始しますので、よろしくお願いします。

 ドリームブッククラブへは↓

 http://www.alphapolis.co.jp/dream.php?ebook_id=1072621

 


『もしもあなたが猫だったら?』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 竹内薫(たけうち・かおる)さんの、『もしもあなたが猫だったら?』を読みました。

もしもあなたが猫だったら?―「思考実験」が判断力をみがく (中公新書)

もしもあなたが猫だったら?―「思考実験」が判断力をみがく (中公新書)

  • 作者: 竹内 薫
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 新書

 例によって、感想は追記でお送りします。

 しばらくお待ちください。

 諸事情により、書評は大幅に遅れます。

 どうか、ご了承ください。

 

   追記・感想

 

【今回の書評は、本編に何が書いてあったかをかなり紹介していますから、どうか、その

点あらかじめご了承ください。】

 

 もしも何々が何々だったら、という図式で考える、この本のテーマは思考実験。

 ギリシャの哲学者たちも、対話を用いて思考実験を繰り返していた。

 

 竹内さんは、大学院で物理学を学ばれた科学作家なので、物理学的な、もしも何々が何

々だったら、を提示され、読者と一緒に考えていく内容です。

 

 まず、私も普段から思っていることなのですが、色の見え方というのは、人によって反

対の色に見えていて、ところが言葉(色の名前)としては、ずっと同じ言葉で教わって成

長してくるので、他人には、赤い色がたとえば緑色に見えていることがあるのではないか、

という問いがあります。

 この問題は、証明しようがないそうです。

 

 色というのは、錐体細胞によって認識されているそうです。

 人間の場合、錐体細胞が三つなのだそうです。

 太古の昔、恐竜から逃れて夜活動することになっていたので、四つある錐体細胞のうち

二つが退化したそうです。夜は、色を識別する必要がないから。それが、突然変異して錐

体細胞の一つが復活して三つになったのだそうです。

 

 鳥の場合は、錐体細胞が元々の四つのままです。

 だから、鳥は、もっと詳しく色を見ている。色彩感覚も人間とは違う。

 

 タイトルの、もしもあなたが猫だったら? という問いに関しては、猫には錐体細胞が

二つしかないから、色は詳しく見えていないけれど、動体視力がもの凄く良い。飛んでい

る虫が止まっているように見えるだろう、ということ。

 

 このようなお話しから、他にも沢山の項目に分かれ、太陽が今より大きかったら、など

の重力の仮定のお話も出てきます。

 

 他の本にも書いてあったのですが、原子の中には原子核があって、原子核は、周りを飛

んで周回している電子の数と同じだけの陽子が集まってできているそうです。

 この陽子は、電荷はプラスなので、陽子同士は反撥して離れそうに思える訳ですが、電

磁力よりも大きく作用する核力というのがあって、陽子同士をくっつけているそうです。

 この、核力がなかったら、という思考実験も展開されます。

 

 生物が棲むにふさわしい環境のことをコルディロックス・ゾーンというそうです。

 このコルディロックス・ゾーンが成立する為には、六つの魔法数が揃っていなければな

らない。例えば、核力と電磁力の強さの比、とか、電磁力と重力の強さの比、宇宙の密度、

つまり質量密度など、全部で六項目の数字が現在の状況でなかったら、地球という星は存

在していなかったということ。

 それで、この数字は、偶然そろったと考えるのか、神が用意されたと考えるのか、とい

う、それぞれの科学者によって見解の違いがあるそうです。

 面白いのは、それぞれの要素、核力、電磁力、重力、質量密度、宇宙定数、宇宙マイク

ロ波背景放射、空間の次元、が異なった宇宙もパラレルに存在していると考える科学者も

居るそうです。例えば、宇宙全体が灼熱地獄である場合とか、二次元の紙の中に閉じこめ

られているような宇宙とかがある、と考える訳です。(例えは、私が勝手に持ち出したの

で科学者から見て妥当ではないかもですが)

 

 もしもプラトンが正しかったら、と題して一項目書かれていました。

 竹内さんご自身が、大学で哲学を学ばれた経緯があり、そのときにプラトンをすごく好

きになられたそうです。

 『国家』という作品を取り上げられています。

 一人の有能な審善眼を持った王様が共産制の国を治めるのが一番理想的な国であるとい

う考え方らしいのですが、そこからお話しは進んで、イデアの見識、すなわち何でも正確

に把握できる目を持っていたらどうなるか、完璧な五感を持っていたら、世界はどう見え

るか、という思考実験が展開されます。

 見えるという感覚だけでも、あまりにも正確に見えすぎると辛いのかも知れない、と。

 

 もしも、テレポーテーションされてしまったら、という項目は、私にとって斬新でした。

 電子という物に限っては、完全な転送ができるそうです。

 こちら側でスキャンした電子は、異質の物になって、すなわち消失し、送信された情報

であちら側に全く同じ電子を再生することができるそうです。

 でも、それは、オリジナルではないのではないかという議論もあるのですが、電子は性

質も大きさも形も皆同じなので、どういう動きをしているかだけを転送するのだから、完

全に転送されたと考えることもできるのだそうです。

 人間というような複雑で大きな生命体を転送することは未だ無理なのだそうですが…。

 エントロピーが出てくる『もしも小悪魔がいたら』という項目も面白かったです。

 実は、エントロピーという言葉を私はよく知らなかったのですが、簡単に言うと「乱雑

さ」ということ。

 部屋でも、生活していると掃除をしない限りは乱雑になっていく一方です。そういう意

味で宇宙もエントロピー増大の方向に向かっている。(この部分、読み間違えたかも知れ

ないので、詳しくは本編で確かめてください)

 そこから話しが発展して、宇宙のゴミ箱、ブラックホールにゴミが吸収されていくのだ

から、エントロピーは増大の方向へは向かわない、という仮説。

 ところが、ブラックホール自体のエントロピーも考察に入れなければならない。ブラッ

クホールは、何でも吸いこんでしまいますが、元素が消失する訳ではないそうです。中心

から一定の距離に変質したゴミがどんどん溜まって謂わば付着している状態だそうです。

(この部分も、正確な知識を再現できていないかも知れませんので、詳しくは本編で確か

めてください)

 

 この本、項目が進む度に物理学の専門的なお話しになっていって、最後の項目、『もし

もアインシュタインが正しかったならば』という項目の内容は、私には難しすぎてついて

行けませんでした。

 

 感想としては、様々な思考実験をすることができる。誰でも。それは意外に楽しい。

 仮定の状況を考えることで、今の状況に感謝することにもなると思いました。

 それに、仮定の状況ではなくて、あり得る状況同士の思考実験もできると思いました。

 それは、例えば家計簿とかの試算などでもできます。

 人間だから、これだけ考えることができる。

 しかも、考えることが楽しいですね。

 

 では、また。

 


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状況がわるい人の慰めになっている酒・煙草を圧迫するのか! [真夜中のつれづれ記…]

 僕は、国会議事堂の前で、ガソリンを被って焼身自殺する覚悟は、いつでもあります。

 その際に、声明文を読み上げるくらいのことはやるつもりです。

 何故、煙草を値上げするのですか?

 煙草は、今でも充分に高いです。

 現在でも、煙草一箱分で、発泡酒が二、三本買えます。

 アメリカなどでは、もっと相場が高くなっているという意見もあるでしょう。

 アメリカを見習う必要が、どこにあるのですか。

 もう、いい加減、アメリカがお手本になる国ではないことを誰もが気づくべきです。 

 自分の状況が上手くいっていない人ほど、酒や煙草の慰めが潤いになっています。

 外国の映画でも、囚人に、使役を果たした後に缶ビールを一杯与えるなどのストーリーがあります。

 人間の愉しみの方を、どんどん締め付けるような政策をとっていると、世の中、決められた枠内のことしかしない人ばかりになってしまいますよ。

 そういう処を締め付けるのですか?

 お金が潤沢にある人と、煙草が嫌いな人は、大いに結構な政策だと思われるでしょう。

 そこから敷延して、煙草の場合は嗜好品だから、誰もが喫煙する訳ではないから、という理論でいくなら、外国車にも今以上の税金をかける社会になるでしょう。外国車は贅沢品ですから。

 もっと言うならば、高級化粧品の税率も上げるべきです。ブランドもののバッグにも、もっと税金を課すべきです。女性の洋服でも、国外メーカーの奢侈品には、もっと税金をかけるべきです。この考え方からすれば。(喫煙者がマイノリティーのように思って、自分たちは安全圏にいるように思っていますが、どうですか、高級化粧品にも高額な税金が課せられたら。誰もが必要という品でないという点では同じです)

 さらには、突出しているものに差別なく税金をかけるというならば、健康食品にも高額の税金をかけるべきでしょう。なぜなら、みんな同じ条件で寿命を全うしようとしているのですから、自分だけ長生きしたい人には、税金を負担してもらいましょう。(同様に、若さを保つ化粧品なども)

 世の中に、グレーの箱形の国産車しか走っていない状況が生まれるでしょう。

 みんな同じユニクロの服を着て、グレーの箱形の国産車に乗って、煙草は止めて、酒もつき合い程度にしか飲まない社会が出来上がります。しかも、女性は皆、同じようなデザインの服を着て、メイクも誰にも特徴がない状態になります。

 家にこもって、安い国産酒を飲むだけの毎日。仕事は言われた分はやるという姿勢。

 誰も最早、新しいことを実践してみようともしない社会。

 年寄りが説教臭くて、若者が元気がない社会。

 そんな社会に確実にシフトしていっています。

 夏祭りは、先例の事故があるので花火も禁止。

 誰も自分だけは目立たないでおこうとする社会。

 実は、こういう社会になると、一番気分がいいのは為政者なのです。

 潤沢に金もあって、生活を楽しむことができるのは為政者なのですから。

 そういう、煙草も吸わない、酒も舐める程度にしか飲まない人ばかりが、順調に生きていける社会になっていけばよいでしょう。

 自分と自分の家族だけが大事というマイホームパパとマイホームママばかりの社会です。そうなります。そんな社会の構成員ばかりになると、全体が腑抜けの社会になってしまいます。

 彼らは、国全体のこととか、世界の状況とかを一切考えません。

 或いは、身近な他人にでも、心を砕くという事を一切しません。

 そんな人ばかりの日本になってよいのですか。

 そんな人間がマジョリティーになっては、国も終わりですね。

 丁度、今の内閣総理大臣と似ていますわ。

 草食系で、親に多額の献金をもらって、悠々と暮らす鳩山になぞ、一般の人が何を求めているかも分からないでしょう。

 もう、この国も終わりです。

 どうして、消費税を上げないのですか。

 ずるずるこのまま、人気の為に、それを先延ばしにするのですか。

 いくら、煙草税を上げても、財源には全然足りないでしょう。

 いい加減、消費税を10パーセントくらいにしたらどうなのですか。

 何故、もっと怒らないのか? 愛煙家や愛飲家たちが。

 せめて、関東近辺に住んでいる愛煙家たちは、デモをすべきである。

 このままでは、煙草の値上げは施行されてしまう。

 若者に限らず、声を挙げるべきである。