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『乳房』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 伊集院静さんの、『乳房』を読みました。

乳房 (講談社文庫)

乳房 (講談社文庫)

  • 作者: 伊集院 静
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1993/09
  • メディア: 文庫

 例によって、感想は追記で挙げますので、しばらくお待ちください。

 

   追記・感想

 『くらげ』『乳房』『残塁』『桃の宵橋』『クレープ』という短篇を編んだ本。

 『乳房』では、奥さんの為に仕事を辞めてまで介護されるご自身の姿が投影されています。

 そういえば、伊集院さん、奥さん(夏目雅子さん)を亡くされたのだった、と回想しました。

 『残塁』で描かれる野球部の実態。

 昔は、大学に限らず、きついシゴキが、部活にはあったのでした。

 そう思って読んでいると、ご自身の体験の投影というのが沢山ある小説なんだろうなぁ、と思いました。私小説ではないにしても、ご自身の活きた体験を導入されているようです。

 『くらげ』では、弟を海の遭難事故でなくす、というストーリーが出てきます。これも、現実に体験なさったことなのではないかと思ってしまいました。

 そうすると、伊集院さんは、相当沢山のものを背負っていらっしゃるのだなぁ、と思い、作家というのは多かれ少なかれ核になる辛い体験を通っている人が多いという他の作家の言葉も思いだされました。

 『乳房』のなかに描かれるのは、病身の妻のことを思いながらも男としての性の業を負わねば生きていけないという自戒と諦めを感じました。

 これからこそ、もっと貴方に抱かれたかったのに、私は、こんなにも痩せてしまったのよ、という内心を込めて、病床から夫の手をとり自分の乳房にあてがう。

 ああ、俺が、こんな世界(作中では映画の裏方の仕事)に引きずりこまなければ、妻は元気なままだったかも知れない、という自責。

 『残塁』のなかで描かれるのは、大学同級生に対する嫉妬。

 嫉妬していたことにすら、何十年後の再会のときまで気づかなかったという滑稽さ。

 きついシゴキに耐える友人を励ましながら、こいつをもっと苛めてみたいと感じる上級生の気持ちも分かる。作中人物が男色であるかは、どの作品でも曖昧にされてはいますが、それを抜きにしても、同性の男からみてもいじらしいと感じる持って生まれた睫毛の長さや中性的な可愛らしさがある男に対しては、そんな感情も抱くのも肯ける。

 『桃の宵橋』では、売春の郭(青線)を経営してでもでないときれい事では生きられなかった時代背景が浮かび上がります。

 『クレープ』では、離婚後十数年経って、実の娘に会う主人公の緊張や、自分が娘のことをその誕生日さえ憶えていないことからのおり場のない気持ち。現在同棲している相手への気遣い。また、娘二人が成人するまでは養育費を捻出しつづけなければならない現実の重さ、なども思い知らされます。

 淡々と、しかし切々と、胸に訴えかけてくる人間が生きること自体の矛盾。

 その文体の味も加味されるからこそ、胸に響くのだと思いました。

 あとがきを読むと、一冊の本を仕上げるのは大変だなぁ、とも思いました。

 余談ですが、賭け事という意味じゃなくて、伊集院さんは、競馬そのものが好きなんだなぁ、と、今まで読んだ作品も思い返したりして思いました。

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山雨の料理 [近況…]

 家の者が遅くなると連絡があって、カレーを創ったのでした。

DSC07393.JPG

 今回は、バーモントカレーじゃなく、ルーは、『メタル印度カレー』を使いました。

DSC07397.JPG

 塩をプラスして煮込んだあとに、さらにルーを入れて煮込みます。

 ジャガイモを切る段階からの写真がなくて済みません。

 一応、作り方としては、

ジャガイモを皮を剥いて冷水からの鍋に入れる。そして、強火で加熱する。

 玉葱を刻んで、カシワを電子レンジで解凍して、カシワと玉葱を炒める。或る程度でいいんです。どうせ、後で煮込む訳ですから。

 キャベツがなかったのでレタスですが、レタスは大ざっぱに切って、ジャガイモを煮ている鍋のなかに。

 大鍋が沸騰したところで、カシワも玉葱も鍋に入れてさらに煮込む。(大体、六分くらいです)

 煮込みかけてから三分くらいのところで鍋に塩を振りかける。(沸騰の温度を上げる為です)

 カレーのルーを入れて、さらに三分ほど熱します。

DSC07398.JPG

 山雨特製のカレーの出来上がりです。

 暑い夏は、たまにカレーで乗り切りましょう。

 胃の弱っている人はやめておきましょうネ。

 では、また。(^。^)


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『スタンダードHTMLデザイン講座(超入門編)』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 水谷光俊さんの、『スタンダードHTMLデザイン講座(超入門編)』を読みました。

スタンダードHTMLデザイン講座 超入門編

スタンダードHTMLデザイン講座 超入門編

  • 作者: 水谷 光俊
  • 出版社/メーカー: 技術評論社
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 単行本

 

 

 感想は追記で挙げますので、しばらくお待ちください。

 

 追記・感想

 so-netブログで言うと、リッチ・テキストを外した状態が、ソースと呼ばれる情報を記号で書いた状態。

 そこに、ページ情報が詰まっている。

 対になった二つの括弧〈〉で区切って、その間に挟まれた中に、ページの本文の文字があったり、色や大きさの指定がある訳です。〈〉内には記号が入ります。

 〈〉括弧は、必ず、始まりと終わりがあって、終わりの場面には〈/**〉という風に、その記号で指令を閉じているようです。

 あと、CSSというのは、スタイルシートのことで、HTMLの表現方式以上の細かい色や大きさやデザインの指定が出来るようです。

 本編は物語風に進行していって、場面ごとにスキルを学びます。

 主人公タカシ君が、スノーボードのサークルのホームページをつくることになる。

 そのページがサークルのコーチのダリアーノ氏の愛娘ダリアちゃんのページな訳で…。

 ホームページ制作には素人だったタカシ君は苦戦し、数学科の親友ジツオ君に、スランプの度ごとに手ほどきをうけ、最初はレイアウトもそっけなかったページが、段々本格的に変化していく様を描いた本です。

 入りやすい教科書ですが、やはり、読みながら実践していかないと身につかないようです。

 ブログのリッチテキストエディタを外した状態に、本編のソースを打ち込んでいって練習されると丁度いいのではないでしょうか。

 練習画面は、下書き状態にすることを忘れずにネ。。。


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近況 [近況…]

 昨日の朝、まだ夢うつつの状態のところ、もの凄い衝撃音がして、自室のカーテンが薄茶色に染まったのでした。

 その光っている状態が十秒以上つづいたので、

「ああ、これは、ついに恐れていた事態、北朝鮮の核ミサイルが近隣に落ちたのだ」

 と思ったのです。

 それで、

「どうせ、みんな被爆しているだろうけど、今カーテンを開けては駄目だ。余計に放射能を浴びる」

 と思って、布団を被りなおしたのでした。

 後で聞くところによると、落雷だったそうです。

 今日は、昨夜の就寝前のコーヒーのせいで、十時半ごろに一旦目覚めました。

 弟が、「日蝕のピークが11時六分ごろらしいで。曇っとるから、よう見えんけどな」

 と言ってくれて、

パジャマのまま太陽を見たのでした。

 嗚呼、天体望遠鏡を壊してなかったら、部分日蝕でも詳しく見ることが出来たのに…。

 黒いビニール袋を重ねたので見たけど、太陽の輪郭がはっきりしませんでした。

 今は、加筆稿を毎晩書いています。

 また、お会いしましょう。(^。^)


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『脳ってすごい!』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 ロバート・オーンスタイン氏+リチャード・F・トムソン氏著、水谷弘さん訳の『脳ってすごい!』を読みました。

脳ってすごい!―絵で見る脳の科学

脳ってすごい!―絵で見る脳の科学

  • 作者: ロバート・オーンスタイン
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 1993/06
  • メディア: 単行本

 例によって、感想は追記で書きますので、しばらくお待ちください。

 

   追記・感想

 1993年、第一刷発行となっているから、大分時代が古いのです。
 他の本によると、1990年代の十年間が、脳科学にとってめざましい進歩があったと書かれていましたので。

 脳の構造、ニューロンの働き、シナプスの働き、など細かく書かれています。

 脳は、進化につれて、増築を重ねていった家のような構造をしているそうです。
 色というのは、認識しているだけで色の区別の存在は実はない。
 海馬が一時記憶を司っている。

 左右の脳が補い合う。
 テンカンの治療の為、脳梁を切断した患者では、右手で図形の模写が正確にできない等、私にとっては新しく知る事実も多かったです。

 面白いのは、文字言語認識のときは左脳が働くのに、同じ文字を読むのでも、童話などを読むと右脳も同時に活性化しているという事。
 そうか、文学などは右脳にも訴えかけるものを書かなきゃなぁ、と思いました。

 心臓病・脳梗塞などの原因が、食事、運動、コレステロール、喫煙、と考えられがちだが、一番の原因はストレスにあるということ。脳が身体の状態を変えてしまって、免疫反応が弱るから。(間違ってたらご容赦を。正確には本編をご確認ください)

 男性の脳は、それぞれの機能(例えば、見る、読む、書く、地図を認識する。自転車に乗る実際的な技術など)が、左右の脳に局在化しているのに対し、女性の脳では、両方の脳に点在していることが分かっています。

 最終章で描かれる巨大な脳の建築物は圧巻です。
 これだけの凄い装置が、人それぞれに備わっているのかと思うと、身体を大事にすべきだなぁ、と思いました。



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異常気象 [ラフに語る、つれづれ記]

 梅雨なのに、あまり降らないのです。

 夜中にしとしと降る程度で、終日雨というのはありませんでした。

 今日から学生の夏休みが始まっている訳ですが、蝉が鳴かないのです。

 まだ、夏本番でないということも言えるのですが。

 このままでは199X年のときの夏のように蝉が鳴かない夏になってしまうのではないかと思ったのです。

 蝉というのは、(多分に僕の不十分な知識を基にお話ししますので、推測も交ざってはいるのですが)幼虫が最後に土をかき分けて地上に出てきて、さなぎになって成虫になるのだと思います。

 その時期に、梅雨の最終地点の強い雨があるのです。

 雨に降られて土が柔らかくなって、その土を押して蝉は地表に出、木に登って成虫へと変化するのだと思います。

 ところが、今年のように、降雨量が不完全だと土は硬いままです。

 わずか一センチ角の石ころでも完全に乾燥していては幼虫も押しのけられないのだと思います。

 それで、私、蝉を憐れに思って、今日、自宅の西の端から山の斜面に向けて水道水を散布してきました。約十分間です。

 たとえ七、八匹でも成虫になってくれたら、と思います。

 西日本の皆さん、今のタイミングで山肌に水を撒いてやりましょう。少しでも蝉が救われます。

 ホントに今年は、梅雨らしからぬ梅雨でした。


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第一回、東京家出の記ーーー17(最終章) [自作原稿抜粋]

 語りにくい部分を先延ばしにしていましたので、大分空いてしまいました。

 季節は冬になろうとしていた。

 東京でも、僕は以前から通っていた新興宗教の集会に出た。

 そこでは、バンドマンからやっと足を洗えた人が体験談を述べていて、僕は、スティックを持って集会に行っていたので、みんなに注目され、自然、ミュージシャンを目指して上京してきた話しをした。

「**(宗教団体の名前)という処は、不思議な処ですね。バンドマンをやっと辞められた、という人と、これからバンドマンになる人が鉢合わせするなんてね」

 と司会者が言って、一同が湧いた。

 さて、僕は、その後も何度か小さな単位での集会にも出るようになり、そこで、或る先輩に、

「山雨(ホントは本名)くん、こっち(青年寮(埼玉))に来れないのかな? 仕事はつづけるとしても、ここから通うことだって出来るだろう」

 と誘われた。

 僕には嬉しい話しだった。

 最低でも生活費を入れていれば、アルバイトだけして音楽活動が出来る、と思った。

 それで、ある日、派遣先の偉い人に、

「夢があるから辞めたいんです」

 と切りだした。(ホントは、派遣元のマネージャーに言わなければならないのだけれど、若気の至りで、当時の僕は知りませんでした)

 派遣先も派遣元も納得してくれて、晴れて、僕は青年寮にはいった。

 ところが、寮にはいると、先輩(歳のちかい寮生)の言ってることと大分事情が違った。

 他の幹部の人に、沢山の数の集会に夜ごと引っ張られて、尚かつ、

「将来のことを考えて、きちんと就職しなければいかん。そんな、ミュージシャンというような地に足のついてない夢を目指すのは辞めなさい」

 と言われ、

 何の抵抗も出来ず。(勿論、こちらの姿勢は言ったのだが、全くとりあってくれない)

 僕は仕方なく、形だけ幹部の意向に合わせ、面接に行ったりした。

 当然、段々気力もなくなってきた。

 寮の近所に自転車で買い物に出ていると、警察官に職務質問されたりした。

 寮で借りていた自転車が盗難品ではないのかとの嫌疑をかけられ、僕はチェーンロックの番号を合わせて解錠した。

 嫌疑が晴れると警察官が言ってきた。

「そうか、君も、悩んでるんだね。……君の性格なら、警察官になったらいいよ」

 練馬区の友人に電話すると、

「**大丈夫なのか? ホントにそれでいいのか。とにかく、例のミーティングには出てこいよな」

 と言われた。

 新しいバンドの動きが始まっているのだった。

 友人は付け足す。

「帰っちまうんじゃないだろうなぁ」

「何か、帰っちまいそうだなぁ」

 全く図星だった。

 僕には、もう動きがとれなかった。

 このときの幹部の仕打ちには、今でも立腹が遺っている。

 何しろ、他へ動くにも金も少なくなっていた。

 或る日、歩いて東京駅に行った。

 悔しいけれど、もう実家へ帰ろう。このままでは何の為に東京に居るのか分からない。

 いや、まて、宗教団体の幹部には就職する動きを見せておいて、上手くフェードアウトすればいいじゃないか。

 僕は懊悩した。

 僕が、住み込みの仕事へ面接に行くと言うと、幹部は強硬に反対した。

 どこにも出口はなかった。

「ご実家、料金を用意されます、と言われていますが、どうしますか?」

 駅員が運賃着払いの相談の結論を僕に迫った。

 僕は、なくなく逃げて帰った。

 実家につくと、堰を切ったように、僕は、今回の家出の顛末を両親に話した。

 母は何度も叱ったが、父は、平静な表情を変えず、一言も怒らなかった。

 後日、母から聞いたところによると、父は僕が家出してから相当に心配した日々を送ったらしい。

 結局、危ない目には遭わずに過ごした訳だが、不本意な処でミュージシャンへの夢は崩れた。

 いや、この当時は、家出を失敗したというだけで、未だ夢は諦めていなかったが。

 皆さん、とぎれとぎれになりましたが、これで、『第一回、東京家出の記』は終わりです。

 実は、「第一回」と銘打っているように、「第二回」の家出の経験もあります。

 同じように東京へです。

「第二回」は、ミュージシャンになる為の家出ではありませんでした。

 訳ありですので、設定を変えるとかして、お話し出来るときが来たらお話しします。

 長らく、お読み頂いて有り難うございました。 

 こんどは、『第二回、東京家出の記』でお会いしましょう。



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今日は、好い日… [真夜中のつれづれ記…]

 真夜中ではありませんが、真夜中のつれづれ記です。

 今日は、農家から帰って、近くを散歩してきました。

 前回から誤解で疎遠になっていた人とも復縁できましたし。

 その後、近隣でよく出会う小母さんと長話をしました。

 お子さんの年齢が僕より丁度十年下という形で、違った年齢帯ですね。

 その話しのなかで、結局、近隣の市の或る図書館の対応が最高であるということで同感して話しが盛り上がりました。(どこの図書館かは具体的には書きません。沢山の人が押しかけると結局静かな雰囲気が毀れるからです)

 僕も、その図書館に行くと、凄く気分がよくなるのです。

 小母さんのお話によると、借りたい本をリクエストすると、全国の図書館を検索して、それでもなければ国会図書館の蔵書を検索してまで本を用意してくれるのだそうです。(取り寄せた本は、閲覧だけで貸し出しはできませんが(国会図書館には、一冊ずつしかありませんから当然ですが))

 僕が、その図書館を気に入っているのは別の意味で、ともかく、接客態度に何の問題もないところです。

 それどころか、応対を受けるだけで、気分がよくなるのです。

 館内もきちんと清掃されていますし、騒ぐ人には、きちんと注意するのです。

 小母さん曰く、その図書館の館長さんは、図書館の何たるかを知っていると。

 でも、オチじゃないですが、惜しいのは、その図書館、拙作『壁蝨(だに)』を献本にもっていったのに受けとってくれなかったのです。(郷土資料以外は、献本は受け付けていません、という理由で)

 よーし、著名になってやろうじゃないか、と思いました。

 **図書館さん、これからもお世話になります。

 どうぞ、宜しくお願いします。


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