So-net無料ブログ作成

固いパン [ラフに語る、つれづれ記]

バケット1.jpg


 佐伯(仮名)くんは、僕の友達。


 山雨の小学校一年生から四年生の時期は、黄金期だったのです。


 性格も快活で、勉強スポーツともに出来、友達も多かったんです。


 僕と佐伯くんは、学校が終わると、毎日自転車で町中を走りまわっていました。


 お互いの家に行ったり、ただただ走りまわったり。


 無限のエネルギー。上り坂だってしんどくない。


 四年生の頃には、僕が発案した学級内「壁新聞」の取材に飛びまわっていました。


 そんな当時、たしか三年生の頃、


いつもの駄菓子屋に寄ったんですね。


 アイスクリームを食べるほど暑くもなく、喉が渇いたのでオレンジジュースを飲みました。店先で。


 で、何気なく店内の陳列をみていたら、フランスパンがあったんですよね。


 といっても、パッケージにはフランスパンとは書いていない。でも、見るからにフランスパンなんですよね。


「佐伯くん、これ、食べよか?」


「やめとき、旨いないでェ」


「でも、これ、フランスパンっちゅうやっちゃろ? 一遍ぐらい食うてみたいやん。固そうやけど」


「固いかもしれんけど、多分、そんなことより、旨いないて。せやって、ジャムもバターも塗ってないねんでなァ」


「いや、僕、これ買うわ」


 買ってる間に、佐伯くんは先にどこかへ行ってしまった。


 僕は、佐伯くんを追いかけるよりも、まず、パンを食べることにした。


 ジャムとかのインパクトはなかったが、パン独特の味がして旨かった。


が、固かった。


 ぜんぜん、噛み切れなかった。


 アゴの骨が、ミシミシ言った。


 佐伯くんが戻ってきた。


「アカンわ。これ、メチャ固いわ。どうしよう? 佐伯くん、要るか?」


「せやからやめとき言うたんや。おれ、そんなん要らんでェ」


「食べてみいな。どんだけ固いか分かるから」


「いらんて」


「ホナ、これ、どないしょ?」


「ゴミ箱に捨てたら?」


 結局、ゴミ箱に捨てた。


 今日、同じようなパンを買ってきた。


 実に旨い。


 小学校三年生のアゴでは食えないかーー。


 固いものを食べると、頭がよくなるそうです。(精神科医、樺沢紫苑氏談)

nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(1) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 3

コメント 2

sakamono

子供の頃、フランスパンにバターをつけて食べたりしたけれど、
やっぱり固くて、あまり美味しいと思わなかったように思います^^;。
ガーリックトーストとか、美味しいですねぇ~。
by sakamono (2017-06-22 23:17) 

山雨 乃兎

>sakamonoさん
小学生には、固すぎますね。
お店で食べるガーリックトーストは美味しいですね。
また、お寄りしますね。(^。^)
by 山雨 乃兎 (2017-06-25 02:04) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 1