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『だれにでも「いい顔」をしてしまう人』読了(追記あり) [最近、読んだ本]

 加藤諦三さんの、『だれにでも「いい顔」をしてしまう人』を読みました。

だれにでも「いい顔」をしてしまう人 嫌われたくない症候群 (PHP新書)

だれにでも「いい顔」をしてしまう人 嫌われたくない症候群 (PHP新書)

  • 作者: 加藤 諦三
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2007/04/17
  • メディア: 新書

 感想は、追記をお待ちください。

 

   追記・感想

 

 幼少期に虐待に遭ったか、ぴりぴりした親子関係であったか、親(特に母親)から充分な愛情

を受けずに過ごしたかによって、他人から嫌われることを極端に怖れる人間になってしまうとい

う論旨だった。親から拒絶されると、自分に原因があるように子供は受けとってしまう。その結

果、好かれようと腐心する。

 

 先人の心理学者の研究成果などを示して論を展開される。

 先日読んだ『ずるい人に騙されたとき~』というタイトルの本と内容はほぼ同じである。

 

 幼少期に愛情を充分に受けて育った人は、人を選ぶ。誰からも好かれないと怖い、という感覚

はない。倫理的なことの諭しは勿論受けるのだが、のびのびとした心境で育っているので、自分

のありのままを出すことを怖れなくなる。

 

 子供の内は、親から拒絶されることは大きな打撃である。しかも親から拒絶されると生きてい

くのにさえ困る。子供の時期は。

 だが、大人になって自立してしまえば、親の機嫌をとる事はないし、他人の機嫌をとることも

ないのである。

 それが、幼少期に虐待を受けたような人だと、嫌われること自体が大人になっても怖いのであ

る。

 その結果、搾取タイプの人間に、いいように使われる羽目になる。

 搾取タイプの人間は、「友達だろう?」と、無理な要求をしてくる。その人が断れない人であ

ることを分かっているからだ。

 

 一人の人間と人間関係を切っても、実は困ることは何もない。困ると思い込んでいるだけなの

である。

 断れない性格で人とつき合っていると、どんどん搾取タイプの人間が寄ってくるので、誠実な

人が貴方に近づきにくくなる。

 つまり、困った人間関係は切った方が、誠実な人との良い人間関係が新たに出来る、という事

である。

 

 決裂にはエネルギーが要る。

 現代人はエネルギーを持っていない人が多いらしい。

 

 ケンカというのは、人に因縁をふっかける為にだけするものと思い込んでいる人が居るが、必

要なケンカは、相手との人間関係をしっかりと深める為にするものである。

 お互いに主張があって、お互いに自分が正しいと思い込んでいるときにストレスを感じかけた

らケンカすればいい、と仰有る。ケンカというのは交渉なのだから。

 それでお互いに決裂することになったとしても、本当のことが言えないでずっとストレスを抱

えて、それで相手の前で「いい顔」をしている、というような関係よりは、決裂した方が精神的

によいのである、と。

 

 著者の言葉で興味深く首肯したものがあった。

 春夏秋冬、洋服をその都度整理するように、人間関係も時期が来たら整理しよう、と。

 

 相手に不満や恨みを持ちながら、相手の前で「いい顔」をしつづけるストレスが、創造する意

欲の大きな妨げになる。

 結局、マイナスのことの為にエネルギーを使ってしまっている、という事だ。

 ストレスがなくなって、建設的なことに努力する方にエネルギーが向かうと、仕事にしろ効率

が全然違う。

 

 いやはや、読んでいていちいち首肯した。

 忍耐というのも、すべき忍耐と、すべきでない忍耐があるのだ、とは私のモットーだが、この

本には正にそのことが書かれていた。

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