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『「ダ・ヴィンチ・コード」はなぜ問題なのか?』読了 [最近、読んだ本]

 中井俊已(なかい としみ)さんの、『「ダ・ヴィンチ・コード」はなぜ問題なのか?』を読みました。


『ダ・ヴィンチ・コード』はなぜ問題なのか?

『ダ・ヴィンチ・コード』はなぜ問題なのか?

  • 作者: 中井 俊已
  • 出版社/メーカー: グラフ社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本


 私は、未だ、小説『ダ・ヴィンチ・コード』を最後まで読んでいませんが、最近、特に友人・知人からイエスの真実について、全く意外な史実を突きつけられるので、この本を手にとりました。


 まず、この件の小説『ダヴィンチ・コード』の作者ダン・ブラウンが、本の冒頭に、「事実」と題した項目をつくり、前置きとして、「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている」と掲げているから、読者に誤解を与えることになったのだという。


 著者ダン・ブラウンのホームページでは、「この小説は、どの程度まで事実に基づいているのか」という質問に、四回続けて修正を加え、トーンダウンを繰り返し、現在では、「『ダ・ヴィンチ・コード』は小説、すなわちフィクションの作品である」と書き換えられている、と書かれてあった。


 キリスト者にとっては、信仰の根幹を揺るがす、キリストの新事実として、キリストは結婚していた、マグダラのマリアとの間に子供まで居た、という見解が、歴史的事実のように流布されたのだから、私としても、何としても、真相に迫る確かな本を読みたかった。


 一番、すっきりしたのは、この小説が先に出版されていた数冊の本の内容、キリストに関しての見解を、そのまま採用して小説化した点にある。
 『マグダラのマリアとヨハネのミステリー』(リン・ピクネット、クライブ・プリンス共著)、『イエスのミステリー 死海文書で謎を解く』(バーバラ・スィーリング著)などに記載されている見解を、ダン・ブラウンはそのままアイデアとして借用した、とある。


 イエス・キリストに関する文献として、現在聖書に用いられている以外に、『外典』と区分される文書が多く存在している。外典とは、キリストの死後100年以上も経ってから新たに書かれた文書なので、その信憑性は低い。
 そして『死海文書』は、外典の区分でもなく、紀元前三世紀から後一世紀にわたってかかれた写本であり、ほとんどがキリスト教成立以前に書かれたものである。旧約聖書と新約聖書との関係を裏付ける貴重な資料だが、イエスや教会について書かれたものではない。
 マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ、の四大福音書はイエス・キリストの伝道中の出来事、死、復活の直後に書かれているので、外典と正典(現在の聖書に収録されている記述など)とは、その信憑性に大きな差がある、ということである。


 小説の細部に亘って著者は指摘し、なぜ誤りかをことごとく述べられている。が、多くの紹介はブログ上であるので避けようと思う。


 また、「オプス・ディ」や「シラス修道会」という現実に存在する団体の名前を、『ダ・ヴィンチ・コード』の著者ダン・ブラウンは、本編の中でそのままの名称で使っているが、現存するそれらの団体の性格とは、およそかけ離れた内容の団体として描かれている。


 詳しくは、この本をお読みください。


 キリスト教に対して、殆ど知識のない一般の人が、小説『ダ・ヴィンチ・コード』を初めて読んで、聖書を誤って理解してしまうことを、中井俊已さんは、一番懸念されています。

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