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僕の病状について(統合失調症 考想伝播) [真夜中のつれづれ記…]

 作家の宮本輝さんも、神経症を持っておられます。

 宮本さんの場合は、パニック障害だそうです。

 僕の場合は、宮本さんとは少し異なりますが、同じように、大勢の人が居る場面で長く保たないのです。

 17歳の時に、内臓破裂の事故を起こして、それから輸血のせいもあって、さらには、当時頑張っていたバンド活動を一時休止しなくてはならなくなった焦りから、不眠症になりました。

 その後、一時は回復していたのですが、色々な出来事があって精神分裂病と言われる病状になりました。僕の場合は、酷かったときは幻聴、幻覚が有ったのです。

 その後、大分回復しましたが、唯一、『考想伝播』(考え事が身近な相手に伝わってしまう)という症状だけが治り切りません。

 37歳で、この症状、決定的となり慢性化しました。

 それは、「時間を戻す祈り」「死人を蘇らせる祈り」を、根を詰めて何晩も行ったからです。

 そして、診察室から、医師と家族が「それだけは、本人には、絶対に言ってはいけない!」と会話する声を聞き、自身が「サトラレ」であることを確信してしまったのでした。

 この時期のことは、『診察室から』というタイトルの作品にして賞に応募しています。落選でしたが、原稿は手元にあります。

 つまり、第一期(32歳時)にサトラレの症状が出てから一旦回復した前後を含め、36歳までは、平然と色々な職業を渡りあるいていました。

 その後、38歳で結婚が確定し、その前から41歳までは、症状があるのに、妻のために必死で仕事をしていました。

 蜜月でありながら、生き地獄でした。

 映画『サトラレ』の主人公と全く同じ症状です。身近な人にそういう人を見たことがない人には信じられないかも知れませんが、この症状、程度の差こそあれ、人口全体に、〇・八パーセントの統合失調症の方が居られ、その内の何割かの人が『考想伝播』の症状も持っておられるそうです。唯、伝わっていると思い込んでいるだけの場合と、本当に伝わる場合と、人により症状に差が有ります。

 日によって調子は違いますが、仕事に無理やり就くと、一ヶ月に二回は『考想伝播』が出てしまいます。

 人間というのは、頭のなかでは好きな事を考えているので、例えば、道路を歩いていて、警察官に出会ったとき、頭のなかで、「犯罪者」とかいう文言を浮かべてしまいます。そうすると、非常にやばいことになる訳です。相手に声を出しているように錯覚される状態で、そういう事を考えてしまうのです。マズイ、違うことを考えようと、思っても、それが伝わっていると意識する程、余計、キーワードから逃れられなくなります。

 そういう事情があって、生業の仕事が出来ていません。

 店員などの仕事で、調子が悪くなったら地獄です。

 並みの地獄ではありませんよ。死んだ方が益しだと思うくらいの地獄です。

 薬でコントロールできる側面もありますが、薬が万能ではないのです。

 何とか、それでも出来る仕事はないか、と思案してはいますが……。

 この病気、相当辛いです。

 成った人でないと分からないと思います。

 そういう訳で、小説で食べていけるように活路を見いだそうと努力している訳です。

【考想伝播】と書くのですから、考えていることが伝わるだけでなく、想念も伝わります。

 まず、低いレベルでは、頭痛の感覚が他者に伝染します。

 カリカリ、イライラしているときは、そういう感覚も伝わります。

 性行為に於ける、絶頂への誘導感覚、オルガズム感覚も伝わります。

 究極に調子が悪いときは、想像した映像が伝わります。

 しかも、望む人にだけ、ピンポイントに伝える、ということが出来ません。

 僕が、スカイプを導入しないのは、そういう事情からです。

 テレビも、生放送は一切見られません。出演者に影響するからです。

 たとえば、将棋は、素面では出来ません。対戦相手に、「ここに指されたら困る」と思う位置が伝わってしまうからです。将棋では幼児にも勝てません。face to faceでないネット対戦なら大丈夫ですが。

 追記

 俄には信じがたいと思われる人が多いようですが、上記の症状は現実です。作り話ではありません。

 フィクションを書く場合には、記事の見出しや項目分けで「小説」や「詩」であると明記します。

【さらに、追記】

 国は、精神障害者の認定に自己申告書を提出するように、やり方を変えました。その申告書も、「一人で買い物に行ける」か否か、等という何の病状も分かっていない申告書です。

 この病気は、人口密度の高い処で、症状が急激に出ます。ですから、田舎のスーパーに買い物に行っても、短時間なら支障はありません。ですが、それも、私の場合、買い物でも保って二十分がいいところです。逆に、仕事で二十分で終えていい仕事など有るでしょうか。

 そういう訳で生業になかなか就けません。
 例えば、結核に罹患していても、或いは片腕や片足が不慮の事故で無くなっていても、他の人よりはペースは鈍るかも知れませんが仕事は出来ます。

 国は、三級精神障害者に対して、基礎年金の支給を完全にカットしてしまいました。
 障害者認定の審査も厳しくしています。大いに、私が今述べたような、「一人で買い物に行けるか」などといった基準で簡単に等級を下げました。(例えば、私が東京や大阪の中心街に住んでいたら、買い物になど絶対に行けません。そういう曖昧な審査で一括りにはしてほしくないのです)

 働けない事が、本人がどれだけ辛いのかを分かっていません。
 怠けて働かないのではないのです。

 今、自立支援法の見直しや廃止の動きが出ていますが、動きが遅すぎます。

 例えば、他人同士が触れ合う環境で、朝や昼から酒くさいと、「こいつ、仕事もしないで、昼間から酒を飲みやがって」と、殆どの人は思われるでしょうが、

僕の場合、一日中頭が痛いのです。(傷が原因している頭痛です)

 四六時中頭が痛いという事と、一ヶ月に二回は、人前でテレパシーが出てしまうという状況がどれだけきつい事か、本人に成り代わってみないと分からないと思います。

 それを紛らわせる為に酒を飲んでいます。

 それも、普段は、朝から飲むという訳ではありません。(普通に勤労の義務を果たしている人に申し訳が立たないと思うから、普段は、大体は5時を過ぎてから飲んでいます)(朝に酒を補給した日は、小説が思うように書けなかった時に、自分を覚醒してさらに書く為に飲んでいるのです。その代わり、絶対に酒で、人に迷惑をかける事はしていません。飲むのも、非常に廉価な酒です)

 酒は、麻酔性液体です。麻酔作用があります。それで、救われているのです。勿論、飲んだ後は車を運転することはありません。

 それから、不思議なことに、ビールを一杯だけでも飲めば、テレパシーは消えてしまうのです。(相当睡眠不足だとビールを飲んでも消えませんが)

 酒を飲んだ状態で就業していい仕事は、限られていますね。

 そういう訳で、普段の割と益しな状況でしか出会わない人には、理解してもらえません。

 それでも、人生を放棄している訳ではありません。

 小説で認められることを目標に置いて努力していますし、家事に相当する、洗濯、掃除、料理は、しています。毎日ではありませんが、家族に迷惑をかけっぱなしにはならないように努力しています。

 29歳のときに小説家を志した背景には、「おれの人生、神経の病状のせいで普通の仕事にさえ就けなくなるときが、後半に来るな」と、予期したからです。

「働けるなら、どう転んでも生きていけるが、健康に難ありでは、そういう状態でも出来る仕事にシフトしておいた方がいいだろう」

 と思ったこともあって、志したのでした。(しかし、最初の八年は、まったく完成稿が書けず、やっと一作形にしたのは、37歳のときでした。『壁蝨(だに)』よりも前の原稿『異方向エネルギーの錯綜(悪夢)』という200ページの作品です)

 本当は、考想伝播さえなければ、普通の人を超える仕事ができる自分なのに、悔しいです。

 テレパシーが漏れている状態を自身で容認して、開き直ればいいではないか、と思われる方もあるようですが、たとえば、就業時間の半ばで症状が出始めたとして、あとの四時間や五時間を、ずっと開き直って過ごせるでしょうか。開き直りというのは、普通は一回するものです。何度開き直らなければなりませんか。自我が毀れます。

 それに、ただ自分が困るだけでは済まないのですよ。

 たとえば、店員の仕事をしていて、酔客が絡んできたとします。そういうとき人間は表には出さなくても相手に怒りの感情を出します。それが、言葉にはしないから店員という仕事は成りたっているのですが、自分の頭のなかで腹が立った感情の文言を思い浮かべるだけで相手に伝わってしまうのです。テレパシーが怒りの感情に触発されて強くなったときは、「死ね!」とか「殺すぞ!」とかいう文言まで、ただ思うだけで伝わってしまうのです。お客さんと揉めることになるのは必至ですね。

 たとえば、自社企業の内部機密も、他社と商談をしているときでも、最悪の場合、伝わってしまいます。

 太った女の人を見たら、内心で「デブ」とかいう文言を浮かべたりは誰でもすると思うのですが、それが、口に出さなくても相手に伝わってしまうのです。

 そんな状態に一ヶ月に二日もなるというのに、仕事が出来るでしょうか。

 この記事も、本来、自分の弱点であるから表さない方がいいという考え方もありますが、あまりにも、こちらの状況を斟酌しない人が多いので敢えて表明しています。

  尚、統合失調症は精神障害であり、知的障害ではありません。心と、心のストレスから来る神経の病気です。従って、知能指数が一般より劣る訳ではありません、むしろ、その逆に頭脳が働きすぎる為に困る場面があるという事です。知能指数では、恐らく一般の人よりも高い人が多いでしょう。また、理性に問題があるわけではありません。尚、知的障害の方もご本人の所為で現在の病状にある訳ではありませんので労られるべきではある方々である事を書き添えておきます。

 病気ではありません。病気の状態が長びいて、それが慢性化して治る見込みがない状態のことを、障害と言います。

 担当医からは、「一生、完全に、すっきり回復する、ということはないでしょう」と言われています。

 その後、担当医の病状を訴える診断書によって、ふたたび二級精神障害が認められました。

 現在は、障害者手帳も所持して障害基礎年金を受けています。

 家族に頼りながらも、最低限の生活は確保しました。

 その後、自営の仕事も始めました。

 ブログカスタマイズの仕事なら、お客さんと個別に会い、会話する時間も、長くなくて済みます。一人、二人と対面で話す場合には、症状が出にくいのです。

 さらに、物販のネットショップも始めました。

 こちらは、病気になるまえの営業職での経験が生かせます。

 そして、新人賞に、じっくりと作品を書き上げ応募することを繰り返しています。

 ご自身で安心感を持ちたいと思うがゆえに、「私は、サトラレではなく、思い込んでいるだけなんだ」と思い込むのも勝手ですが、実際に、サトラレは居ます。

 症状が慢性化していない場合は、かなりの確率で治ります。

 また、症状が決定的となっても、リスパダールやジプレキサなどの薬で、かなり抑えることが出来ます。

 僕の場合は、それでもテレパシーが出ることがあるから難儀なのです。 

【統合失調症に罹患している人の多くには、この『考想伝播』という症状はありません。考えが上手くまとまらない、とか、感情の起伏を制御できない、という代表的な症状の方がほとんどです。また、テレパシーが漏れている、と本人は思っていても、単なる思い込みであるケースのほうが多いです。】


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コメント 6

NO NAME

サトラレの主人公はフィクションなので、作中では実際に意思が周りに
漏れています。そして自覚症状がなく気づいていません(周りが気付かせない
ようにしている)。
 サトラレを知っている人なら見ればわかりますが、知らない人がこの文を
見ると誤解してしまうような気がします。
by NO NAME (2007-05-23 10:51) 

山雨 乃兎

>NO NAMEさん
誤解してしまう、というのは、どういう意味で言われているのか、二通りの解釈ができるのですが。
周りに考えが漏れるという現象は、サトラレではフィクションとして扱われていますが、現実に有るのですよ。それも、サトラレの中で設定としてかなり少ない割合で存在するとされていましたが、もっと多くの割合でそういう症状になる人が居ます。僕も含めて。僕の知人にも同じ症状の人が居ます。
そして、何よりも、精神科の医者が、その現実を知っています。
ただ、貴方の周りにそういう症状を持つ人がいない場合、信じがたい話しだとは思いますが。どうしても納得できないと思われる場合は、大学病院などの医師、それも経験を積んだ医師数人に聞きとり調査してみてください。本当に有る症状です。映画の『サトラレ』と殆ど変わらない症状にまでなりました。僕の場合は。現代に出てきた病気ではなくて昔からそういう症例は有るそうです。精神科医師の話です。
もう一つの意味のとり方としては、そういう考想伝播の症状の人に配慮が足りない記事になってしまっているとのご指摘ともれますので、その点は、もし、そうであったならお詫びします。
by 山雨 乃兎 (2007-05-23 13:42) 

guest

お気持ち良く分かります。
私も山雨さんと同様の症状です。
半年前までは会社員をしていましたが、
転職先での人間関係を機に精神科に
掛かり、早8ヶ月です。

また覗かせて頂きます。
by guest (2007-05-27 15:08) 

山雨 乃兎

>guestさん
案外、この病状を持っている方、多いようです。
なかなか簡単には治らない症状らしいですが、気長に少しずつの生活改善とかを積み重ねていくのも方法だと思います。
バリバリに働けていた自分なのに、今は情けないと僕も(自分自身のことを)思いますが、嘘のように治ることもあると思います。
10年単位くらいの長い目で人生を捉えた方がいいようです。
誰も理解者が居なくても、神は全てを斟酌してくれると思います。
また、お寄りください。
by 山雨 乃兎 (2007-05-27 19:12) 

三輪 由紀

一ヶ月に数回ならうらやましいですね。
ぼくは24時間リアルタイムです。
正式な心理学用語(たとえば茂木健一郎)に言うところの
”変性意識状態”でテレパシーが発生しているのが原因です。
分かっていてもなかなか治るものではありません。
by 三輪 由紀 (2009-02-01 17:25) 

山雨 乃兎

>三輪由紀さん
ご訪問有り難うございます。
24時間、テレパシーが漏れっぱなしだと相当お辛いだろうと思います。
僕は初対面の人に、テレパシーが出ていない状態だと分かってもらえません。そうなると、甘えているだけだと認識されてしまって辛いです。かといって、四六時中テレパシーが出ている状態で人に会うことは、もっと辛い地獄ですね。
僕の知人にも一人、二十四時間テレパシーが出っぱなしだという人が居られました。けれども、間近で対面しても、僕にはテレパシーが全然伝わってこなかったです。テレパシーを発信する人同士だと読み取られにくいのかも知れません。それから、希に、考想伝播が伝わらない人も居ます。
三輪さんの場合は、おそらく買い物に出るのも辛い状態かも知れませんね。この考想伝播は、太古の昔、人類が活用していたものなのかも知れない、と思うことがあります。僕にも言えることですが、今できることをやっていきましょう。暖かい人も必ず周りにおられますよ。
また、お寄りくださいね。
by 山雨 乃兎 (2009-02-01 18:32) 

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